このブログは、40代 i-Spiritリーマンが「 なんとなくスピリチュアル的」なことに関してつづっています。
今回は乾燥肌について、40代以降のアトピー体質についてです。
アトピーもカルマが本質的な原因なのだろうか?
アトピーの人に多いオーラの色は、圧倒的に緑のオーラで、次いで完全では無い白のオーラのようです。子供のように純粋な心を持ち、優しく思いやりが深いような人達が基本的には多いとのこと。私は、温泉に毎週2-3回浸かっている状態では白でした。
はじめに
腸内細菌にも善玉菌、悪玉菌があるように、皮膚にもスキンフローラというものがあります。皮膚表面にはセラミド(脂肪)の成分でつくられた角質でできています。セラミドはアトピー性皮膚炎の症状を悪化させる原因となる「黄色ブドウ球菌(悪玉菌)」を殺菌する抗菌ペプチドを作り出しています。皮膚を形作るさいに遺伝子変異が起き、スキンフローラに影響を及ぼし、皮膚のバリア機能を低下させ、抗菌ペプチドの低下が黄色ブドウ球菌を皮膚表面につき、それが原因でアトピー性皮膚炎患になります。
本題のアトピーの肉体的な原因についてです。
ヒトの腸,口腔,皮膚などには多くの常在菌(微生物)が常在し,
それらは①健康に寄与する善玉菌,②疾病に関与する悪玉菌,③免疫力の低下時だけ疾病に関与する日和見菌(ひよりみきん)のグループに分けられます。
身近な例ですと、腸内細菌(フローラ)の理想的なバランスは、善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1といわれています。この比率が逆転し、悪玉菌が2割を占めてしまうと、腸内環境が一気に悪化し、様々な弊害が起こってきます。
皮膚にもスキンフローラというものがあり皮膚のフローラを整えることが、
今後のアトピー性皮膚炎の治療にも大きくかかわってくるということです。
アトピー性皮膚炎の原因
皮膚は常に、紫外線,乾燥,ウイルスなどの刺激をじかに受けています。
これらの影響を軽減する為に、皮膚の表面の角質層の50%を占めるセラミド(脂肪)は、バリアの役目を担っています。このセラミドはバリア機能だけでなく,アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる大きな要因となる「黄色ブドウ球菌」(悪玉菌)を殺菌する、抗菌ペプチドを作り出しています。
正常な健常人の皮膚では、汗の中に含まれる「抗菌ペプチド」という成分が、皮膚についた悪玉菌の黄色ブドウ球菌を殺菌してくれます。しかし、皮膚に炎症があると抗菌ペプチドの産生力が低下してしまいます。
そのため、アトピー性皮膚炎の人の皮膚には黄色ブドウ球菌がつきやすく、さらに炎症を悪化させ、湿疹やかゆみがさらにひどくなる原因となります。
トピー性皮膚炎の人は体を泡で丁寧に洗って黄色ブドウ球菌を落とすことが必要です。
ただし、こすらないこと。皮膚のお手入れについてはまた改めて書きます。
「乾燥肌」から「アトピー性皮膚炎」へ
前述のように皮膚はセラミド(脂肪)に囲まれており、紫外線,乾燥,ウイルスからバリア機能をつかさどっています。
乾燥肌「ドライスキン=肌の状態」
一般的には肌の水分が失われてうるおいがなくなり、皮膚がカサカサした状態です。
本来、肌にはうるおいをキープするバリア機能が備わっていますが、加齢や紫外線ダメージによりバリア機能が低下すると、乾燥肌になってしまいます。
子どもの乾燥肌
子どもは大量の汗をかき、皮脂をバランスよくつくることが出来ないため、汗をかい たあとは乾燥肌になります。 また、思春期前の頃までは、成人と比較すると表皮が薄く、水分保持能力も不十分で、乾燥して柔軟性がなくなると考えられています。
女性の乾燥肌
特に30代後半頃から皮脂のバランスを整える女性ホルモンの分泌 が減少しはじめ、皮脂が不足しやすくなって皮脂の分泌量が減少し、乾燥しやすい状態になります。
40代、50代以降
加齢に伴って皮膚の厚さが薄くなり、発汗量も減少、皮脂、角質細 胞脂質(セラミドなど)の減少によって水分保 持能力が低下し乾燥しやすくなります。このセラミドは、紫外線や刺激、心理ストレスなどで働きが損なわれ、減少してしまいます。
アトピー性皮膚炎「皮膚の病気」
簡単に言うと、乾燥肌をベースとして普段から皮膚が赤く乾燥していて常に痒みのある湿疹状態が続く皮膚の病気でしょうか。
主に、顔や首、ひじや膝の内側などにでき、同じ部位に繰り返し起こります。そのため皮膚表面が黒ずんできます。*1そして家族にぜん息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎の持病をもった人がいたり、本人自身が上記のような症状に複数回かかったことがあることが定義だそうです。
「湿疹」は赤くはれてかゆい症状で短期的には、「ブツブツ、ジュクジュク、痒い」、長期的には、「赤くて、ゴワゴワ、ガサガサ」、その中に「アトピー性皮膚炎」が含まれます。
皮膚の乾燥、そして肌の潤いをキープする角質層(皮膚の表面を覆っている部分で、個々の角質細胞はレンガを積み上げたような構造をしています)において、各角質細胞の間をうめる脂質(セラミドという物質が主成分)が減少していることがおおいからです。このことにより、ほこりや汗などに皮膚が敏感になり、痒み→炎症の原因になっていきます。つまりバリア機能の低下により、皮膚の表面に隙間が出来ます。その隙間から細菌や刺激物質、アレルゲン(カビ、花粉、ダニ、卵・小麦粉などのタンパク質)などが入りやすくなり、炎症を起こすと考えられています。
40代以降の2-4%が軽度のアトピー性皮膚炎
厚生労働科学研究によると、40代以降の2-4%が軽度のアトピー性皮膚炎の症状が出ているとのことです。
表①は年代別のアトピー性皮膚炎を疾患有(以下有症率)の患者さんの割合です。
比較的若い年齢に多く見られますが、40歳代以降は100人に2-4人程度の割合になっています。
表②ではこのうち約89%が軽度のアトピー性皮膚炎の症状が出ているということになります。(2000年~2008年度の厚生労働科学研究)
ただ、一旦治ったようであっても、成人してから再発する患者さんも多くいるようです。アトピーとは「奇妙な、とらえどころのない」という意味で、原因はまだわかっていません。
表①アトピー性皮膚炎の有症率(全国8地区)
表②アトピー性皮膚炎の重症度別割合
東京は日本一乾燥している都市!
10年以上も前ですが、東京に赴任したての頃に、
冬の東京の乾燥肌に音を上げてしまいました。
入浴の効果に何を求める?
①お湯の温度35-38℃の低温浴の場合、副交感神経が高まり精神的ストレスが和らぐとされています。(もっと高温42-44℃にした場合、交感神経が高まり眠気がとれて、リフレッシュするようです。)
②水圧で全身の血行が良くなる。
③浮力で心身ともにリラックスする。
④体の汚れがとれることにより、皮膚の角層の老廃物や汚れ、細菌やカビがとれる
アトピーの人が水道水のお風呂に入る際の注意点
水道水のお風呂から出てものの10-20分程度で湯冷めした経験ありませんか?
風呂好きの間では、「半身浴しないと体が温まらない」、「高温で骨の芯まで温まらないと」とよくいわれています。一度でもこのことを疑ったことはありますか?
水道水は飲料水用途の為、水が美味しく飲める濃度の目標値として、1ℓあたり1.0mgの塩素(「残留塩素」といいます)が提唱されています。
地域によって濃度にばらつきがあるようですが、この残留塩素が高ければ高いほど、セラミド脂質などの肌を保湿する成分も一緒に殺菌してしまい、皮膚の表面(角質)が弱いアトピーの人はカサカサになりやすいとも考えられています。
茨城県の鶴町皮膚科クリニックによると
・乾燥肌や皮膚に対して直接影響し、アトピーを形成する要因となる「水道水中の塩素」は皮膚を乾燥させ、汗腺を閉塞させる。
・痒くなる原因:ホコリや布団14%⇒プールで悪化22%⇒風呂34%
・全国的には、水道水中の塩素濃度がプールの濃度より高い地域が3分の1もある。
水道法では蛇口からの残留塩素は0.1ppm以上でその上限は無し(プールの塩素濃度は0.4ppm~1ppmとの規定)
・患者さん宅の水道水の調査の結果、東京太田区1.5ppm、川崎、横浜0.8~1.2ppmで、家庭ではプールの水以上の塩素が混入した水道水を使用している。・都市部ほど塩素濃度は高く、アトピー性皮膚炎が都市部に多い。
・温水は冷水よりも塩素が遊離しやすく刺激を感じやすくなる。風呂で痒くなるのは、温度刺激よりも塩素による化学的刺激が主体。
「乾燥肌」と「アトピー性皮膚炎」の違いで述べたように、
皮膚の最も重要な役割は、肌のバリア機能であると言われています。
日本人アトピー性皮膚炎患者の27%でフィラグリンが発症要因となっている
フィラグリンは素肌の潤い(バリア機能)に必須の蛋白です。
フィラグリンは素肌の潤いに重要あり、このフィラグリンの働きが活発であるほど、若々しい肌を保つことが出来ます。しかし、加齢に伴って、その働きはだんだんと低下していき、角質層に十分なアミノ酸を補給できなくなります。
具体的には、皮膚にあるアミノ酸が角質に変化していく過程で、フィラグリンと呼ばれるたんぱく質になります。フィラグリンが表皮に近づくにつれて、フィラグリン分解物となりアミノ酸になります。
フィラグリンからフィラグリンン分解物になるアミノ酸のうち、最も多いのは①グルタミン(保湿力に関係)、そして、②ルギニンは尿素(保湿力に優れているばかりではなく、肌を柔軟化させる作用に関係)に変化します。
従って、フィラグリンが上手くはたらかないと乾燥肌、アトピー性皮膚炎になる可能性が高いのです。
「日本人アトピー性皮膚炎患者におけるフイラグリン遺伝子変 異 と 皮 膚 バ リ ア 機 能 障 害 に 関 す る 研究」
2006年に世界で初めてヨーロッパにてアトピー性皮膚炎の患者にフィラグリン遺伝子の変異があることが発見され、アトピー性皮膚炎の重要な因子であることが報告されました。国内でも、日本人特有のフィラグリン遺伝子変異があること、要するにフィラグリンの欠如(不足)が、皮膚バリア機能を低下させ、アトピー性皮膚炎を引き起こす原因になると発表されています。*2
抗菌ペプチド
アトピー性皮膚炎は免疫系の異常だけでなく,皮膚におけるバリア異常がアトピーの病態形成に重要であることが近年明らかになってきた.
角質水分量の低下や表皮の水分喪失は、角質細胞間脂質として保湿作用を有するセラミドの低下,同じく天然保湿因子であるフィラグリンの発現低下、抗菌ペプチドの低下がアトピー性皮膚炎患者で報告されている.
(医学のあゆみ 第1土曜特集号 アトピー性皮膚炎のバリア異常……菅谷誠)
まとめ
・腸内細菌にも善玉菌:日和見菌:悪玉菌があるように、皮膚にもスキンフローラというものがあり皮膚のフローラを整えることが、今後のアトピー性皮膚炎の治療にも大きくかかわってきます。
・皮膚は常に、紫外線,乾燥などの影響を軽減する為に、皮膚の表面の角質層をセラミド(脂肪)で多い、セラミドはアトピー性皮膚炎の症状を悪化させる大きな要因となる「黄色ブドウ球菌」(悪玉菌)を殺菌する、抗菌ペプチドを作り出しています。
正常な健常人の皮膚では、汗の中に含まれる「抗菌ペプチド」という成分が、皮膚についた悪玉菌の黄色ブドウ球菌を殺菌してくれます。しかし、皮膚に炎症があると抗菌ペプチドの産生力が低下してしまいます。そのため、アトピー性皮膚炎の人の皮膚には黄色ブドウ球菌がつきやすく、さらに炎症を悪化させ、湿疹やかゆみがさらにひどくなる原因となります。
40代、50代以降は、
加齢に伴って皮膚の厚さが薄くなり、発汗量も減少、皮脂、角質細 胞脂質(セラミドなど)の減少によって水分保 持能力が低下し乾燥しやすくなります。このセラミドは、紫外線や刺激、心理ストレスなどで働きが損なわれ、減少してしまいます。
水道水は飲料水の残留塩素が高ければ高いほど、セラミド脂質などの肌を保湿する成分も一緒に殺菌してしまい、皮膚の表面(角質)が弱いアトピーの人はカサカサになりやいです。そして、都市部ほど塩素濃度は高く、アトピー性皮膚炎は都市部に多い。
フィラグリンは素肌の潤いに必要
フィラグリンは素肌の潤いに重要なアミノ酸である。日本人特有のフィラグリンの不足が、皮膚バリア機能を低下させ、アトピー性皮膚炎を引き起こす原因になる。
フィラグリンは(保湿力に関係)、そして、②アルギニン(保湿力に優れているばかりではなく、肌を柔軟化させる作用に関係)に変化し素肌の潤いをたもつものです。
興味ある方は遺伝子検査をしてみるのもよいかも知れませんね。
[rakuten:dhcshop:10009779:detail]
yareba-nantokanaru.hatenablog.com
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*1:(じんましんでは皮膚が赤く盛り上がる、かゆみをともなう膨疹(ぼうしん:皮膚の一過性の浮腫(むくみ)です。 発生時に痒みを伴いますが、短期間で跡形もなく消失します)があらわれます。じんましんが消えた後は、通常、完全に正常化するので、皮膚表面が黒ずみは残りません。)
*2:(Suga H,Sugaya M,Miyagaki T,et al.:Skin Barrier Dysfunction and Low Antimicrobial Peptide Expression in Cutaneous T-cell Lymphoma.Clin Cancer Res,20(16):4339-4348,2014.)