糖化とは、体内で糖(グルコース)がタンパク質と結びつく化学反応のことを指します。この反応により、タンパク質が変性して「AGEs(終末糖化産物)」と呼ばれる老化物質が生成されます。AGEsは、脳や血管、内臓、皮膚など、タンパク質が多く存在する部位に蓄積し、老化や健康被害を引き起こします
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このブログは、40代 iSpiritsリーマンが「 なんとなくスピリチュアル的」なことに関してつづっています。
糖化とは?
クロガリンダのメーカーである(株)レーネ会長の佐藤恭男氏と
世界で初のアルツハイマー病治療薬(商品名アリセプト)を開発された杉本八郎氏と
舩井勝仁氏が対談した「酸化は体のさび、糖化は体の焦げ」No.1【「ザ・フナイ」2017.04から】
《杉本》糖化というのは、体の中でタンパク質と糖(グルコース)が
結合することによって、タンパク質が変性、劣化して
AGEs(糖化最終生成物)という名の老化物質を生成する反応をいいます。
脳、内臓、血管、皮膚など、私たちの体の大部分はタンパク質で作られています。
ところが、このタンパク質は食事などで摂取した糖が余るなど高血糖の状態が続くと、血液中の糖と結びついて糖化反応を起こします。
呼吸によって取り入れた酸素は、血液中のヘモグロビンと結びつき、体内に運ばれ全身の細胞に供給される。
ヘモグロビンは赤血球内で酸素を運搬する重要なタンパク質ですが、血液中のグルコースがヘモグロビンに直接結びつき、このプロセスを糖化と呼ぶ。
そして糖化反応が起きた部分は茶色く変色し、最終的にAGEs (糖化最終生成物) という異常タンパク質が生成されて、タンパク質本来の役割を果たさなくなり体内に蓄積されます。
ーーーーー もう少し詳しく説明してみよう ーーーーー
ヘモグロビンと糖(グルコース)が結びつくのは、血液中の糖(グルコース:血統)がヘモグロビンのアミノ基と化学反応を起こす。この反応を糖化と呼び、糖化されたヘモグロビン(HbA1c)が長期間、高血糖(血糖値が高い状態)が続くと、糖化反応が進み体のさまざまな部分に悪影響を及ぼすことがある。
1.ヘモグロビンと糖の性質
ヘモグロビンは血液中にあるタンパク質で、酸素を全身に運ぶ役割を担っている。
グルコース(血糖)は、体がエネルギーを作るために使う糖分で、我々が食べ物を摂取すると、血液中にグルコースが増える。
2.ヘモグロビンとグルコースが結びつく理由
ヘモグロビンは「アミノ酸」という小さな分子の集まりでできており、その中に「アミノ基(-NH2)」という部分があります。一方、血液中の糖(グルコース:血糖)は「アルデヒド基」という部分を持っており、この部分「アルデヒド基」がヘモグロビンのアミノ基と化学反応を起こすことがあります。
・グルコース(C₆H₁₂O₆)
アルデヒド基(-CHO)を持っていて、アルデヒド基は、グルコースの分子の端にある。
グルコース(C₆H₁₂O₆)のアルデヒド基(-CHO)と、ヘモグロビンのアミノ基(-NH₂)が反応する。
3.化学反応(糖化)の仕組み
血液中にあるグルコースがヘモグロビンのアミノ基と結びつくと、「糖化」という化学反応が起こります。具体的には、グルコースのアルデヒド基とヘモグロビンのアミノ基が反応して、ヘモグロビンにグルコースがくっつくのです。
グルコース + ヘモグロビン(アミノ基) → 糖化ヘモグロビン
C₆H₁₂O₆(グルコース)+NH₂-R(ヘモグロビンのアミノ基)→C₆H₁₁O₆(糖化物)+H₂O(水)
4. 糖化ヘモグロビン(HbA1c)の形成
糖化が進むと、「糖化ヘモグロビン(HbA1c)」という特別な形のヘモグロビンができます。このHbA1cは、過去数ヶ月間の血糖値の平均を示す指標として、医師が血糖コントロールを評価するために使います。血糖値が高いと、HbA1cが増え、健康に悪影響を与える可能性があります。
5. 糖化が健康に与える影響
長期間、高血糖(血糖値が高い状態)が続くと、糖化反応が進みます。これにより、血管や内臓にダメージが蓄積され、糖尿病などの合併症を引き起こす原因となることがあります。
AGEsとは?
糖化ストレスとは、体内で起こる「タンパク質」と「糖分」が反応しあう、「糖化反応(体内のコゲ)」が原因で発生するストレスのこと。毎日の飲食などから摂った余分な糖質がカラダのタンパク質などと結びついて、老化を促進させる現象です。
例えば、ホットケーキを焼く時、砂糖や小麦粉、牛乳を混ぜて焼き上げると、香ばしいキツネ色に変化していきます。この反応が「コゲ」です。
糖分とタンパク質が結びついてあのキツネ色(≒コゲ色)に変化します。
食べ物では、香ばしい風味を作る「コゲ」ですが、これがカラダの中で起こると深刻なダメージを引き起こすのです。
「体内のコゲ」によってつくられる糖化最終生成物「AGEs」は、蓄積を重ね、「カラダの中の貯蔵毒」とも考えられ三大成人病などを誘発するといわれている。AGEsとは終末糖化産物(Advanced Glycation End Products)の略で、「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」のことを言います。
まとめ
糖化とは、体内で糖(グルコース)がタンパク質と結びつく化学反応のことを指します。この反応により、タンパク質が変性して「AGEs(終末糖化産物)」と呼ばれる老化物質が生成されます。AGEsは、脳や血管、内臓、皮膚など、タンパク質が多く存在する部位に蓄積し、老化や健康被害を引き起こします。
糖化は、具体的には血液中のグルコースがヘモグロビンのアミノ基と結合することで起こります。このプロセスにより「糖化ヘモグロビン(HbA1c)」が生成され、HbA1c値は過去数ヶ月間の血糖値の平均を反映します。血糖値が高い状態が続くと、糖化反応が進み、体内に異常タンパク質が蓄積され、糖尿病の合併症や血管障害のリスクが高まります。
また、AGEsの蓄積は「体内のコゲ」と例えられ、食べ物の焼き色に似た現象が体内で起こると説明されています。これが、老化促進や三大成人病の一因とされています。糖化を防ぐには、適切な血糖コントロールが重要です。