このブログは、40代 i-Spiritリーマンが「 なんとなくスピリチュアル的」なことに関してつづっています。
マグネシウムがアトピー体質に効くについてです。
前回では、腸内細菌と同じように、皮膚にも腸内フローラ(善玉菌、悪玉菌)があることをかいてみました。
皮膚表面はセラミド(脂肪)の成分でつくられた角質でできています。セラミドはアトピー性皮膚炎の症状を悪化させる原因となる「黄色ブドウ球菌(悪玉菌)」を殺菌する抗菌ペプチドを作り出しています。皮膚を形作るさいに遺伝子変異が起き、スキンフローラに影響を及ぼし、皮膚のバリア機能を低下させ、抗菌ペプチドの低下が黄色ブドウ球菌を皮膚表面につき、それが原因でアトピー性皮膚炎患になります。
yareba-nantokanaru.hatenablog.com
アトピーの人が水道水のお風呂に入る際の注意点
水道水のお風呂から出てものの10-20分程度で湯冷めした経験ありませんか?
風呂好きの間では、「半身浴しないと体が温まらない」、「高温で骨の芯まで温まらないと」とよくいわれています。塩素残留度の高い、水道水のお風呂で温めるのは考え直した方が良いかもしれません。
水道水のお風呂なら41℃、15分間の入浴で体温が1℃程度上昇すると言われています。ちなみに、アトピーにも優しいといわれる黒湯温泉に入浴すると、1.5℃程度上昇、しかも上昇した体温は低下するまでに時間がかかるようです。*1
yareba-nantokanaru.hatenablog.com
水道水は飲料水用途の為、水が美味しく飲める濃度の目標値として、1ℓあたり1.0mgの塩素(「残留塩素」といいます)が提唱されています。
梅雨時や夏はさらにより多くの塩素が投入されることもあるようです。
河川の汚染とともに投入量が増え日本は水道水に多量の塩素が含まれる国と言われています。
具体的には、ちょっと古いですが東京都の水道局に勤めた小島貞男さんの話*2では、東京の玉川浄水場では、昭和25年頃から急にアンモニアと大腸菌が増えたために、100ppmの塩素を投入した。東京都の資料では、最高の時は塩素を150ppm という記録があるから、間違いなく世界一であろう、ということです。
(中西準子 東大環境安全研究センター 「水の環境戦略」岩波新書 1994)
地域によって濃度にばらつきがあるようですが、この残留塩素が高ければ高いほど、セラミド脂質などの肌を保湿する成分も一緒に殺菌してしまい、皮膚の表面(角質)が弱いアトピーの人はカサカサになりやすいとも考えられています。
皮膚のバリア機能を回復させるマグネシウム
戦後以降の食文化の変化により、日本人はマグネシウム不足傾向にあるとよく言われています。
1日のマグネシウムの推奨量は、30~49歳の男性では370mgで、30~49歳の女性は290mgです。(厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」)
40~49歳で見ると、男性は251mg、女性は219mg不足気味となっていることがわかります。30~39歳の男性の摂取量平均値は236mg、30~39歳の女性では205mgで、やはり不足気味となっていることがわかります。(厚生労働省「国民健康・栄養調査(令和元年)」)
例えば、アトピーの人が海水浴に行ったり、塩分の濃い温泉に行ったりすると、皮膚の具合がよくなるということを聞かれたことがあると思いますが、これは海水や温泉に含まれるMgが関わっていると考えられています。マグネシウムが真菌の増殖を抑え、角質のバリア機能を維持することで、水虫の予防や改善にも効果があります。
マグネシウムで食事でしっかり取ることと、皮膚に直接触れることによる作用が大事といえます。*3
マグネシウムをよく含む大麦や雑穀などを余り食べなくなり、高脂肪・高カロリーな料理、外食やファストフードの利用が増えマグネシウム不足の原因と考えられているようです。
「これを飲めばアトピーが治る」とアピールする健康食品がたくさんあります。また、サプリメントも取りすぎると肝機能障害などが起きることもあります。アトピーを治すには、自分自身の体を健康にすることが大事です。
こちらの高濃度マグネシウムは、片手に治まるくらいの大きさで、毎日使っても3か月くらい持つ感じです。
高濃度の為、お水に1滴でも入れると若干、味が変わります。
一度なめてみてください。凄い苦味を感じる時は体に必要な時だそうですので、筋肉疲労や痙攣(けいれん)に即効性がありあます。ふくらはぎに塗り込んでもOK!
皮膚に直接塗るとヒリヒリ痛いです、お風呂時に水一杯にした桶に1-2滴たらしてから、かゆみのある個所、首回り、腕をながしたり、お風呂に2-3滴たらしても鎮痛効果があります。
女性などは、精製水で薄めて少しCBDのラベンダーオイルも入れて背中や脇に使うと、背中のニキビ予防と脇のデオドラント効果などもあるそうです。また、お通じもよくなるので期待大。
皮膚の角質層には、皮膚を丈夫にするセラミドがありますが、この中でセラミドの減少が、アトピー性皮膚炎の乾燥皮膚の原因とされています。マグネシウムはこのアシルセラミドの合成産生能力を高めて、皮膚のバリア機能を回復させるなど皮膚の調子をよくするのです。
最後に、
40代以上の方でアトピー体質の方ですが、成人の場合過度の食事制限をすると、精神的にも負担が大きく、栄養的にもマイナスですので、反対に皮膚症状の悪化をみることがあるようです。
「(成人は勿論のこと)乳幼児の食物アレルギーはあまりにも過大評価されすぎている。ほとんどのアレルギー検査や食物制限はまったくの無駄である」「IgE-RAST検査などの検査が陽性であっても、食物を食べてじんましんがでたり、下痢、ショック症状がなければ、アレルギー陽生と評価しない。検査が陽性でも、アレルギー現象が起こらないことが圧倒的に多い」(「患者に学んだ成人型アトピー治療」佐藤健二著より)
まとめ
水道水は飲料水の残留塩素が高ければ高いほど、セラミド脂質などの肌を保湿する成分も一緒に殺菌してしまい、皮膚の表面(角質)が弱いアトピーの人はカサカサになりやいです。そして、都市部ほど塩素濃度は高く、アトピー性皮膚炎は都市部に多い。
マグネシウムはこのアシルセラミドの合成産生能力を高めて、皮膚のバリア機能を回復させるなど皮膚の調子をよくする。
*1:(東京都公衆浴場業生活衛生同業組合 2017年 1010 日本温泉気候物理医学会雑誌 第74巻4号)
*2:(世界記録級の塩素量の投入証言 ~東京玉川浄水場にて~http://www.japanriver.or.jp/taisyo/oubo_jyusyou/jyusyou_katudou/no9/no9_pdf/kojima.pdf)
*3:(意外に知らないミネラルの話 ~マグネシウムにさまざまな効能~Dr.純子のメディカルサロン 横田邦信・東京慈恵会医科大学客員教授)