このブログは、40代 iSpiritsリーマンが「 なんとなくスピリチュアル的」なことに関してつづっています。
典型的な、デブハゲの40歳以上のオッサンにはなりたくないですよね。
今回はAGA治療薬*1(プロペシア、ザガーロ、デゥタステリド、ミノキシジルなど)です。
昔流行ったカロヤンのCM「抜けはじめてわかる、髪はながーいともだち」
にあるように、髪のぬけ始めは要注意です。
私はフィナステリド(プロペシア)、デュタステリド(ザガーロ)を15年近く使っています。これらAGA治療薬を服用を開始してから効果を感じられるまでの期間も異なります。
テストステロンが「はげ」の原因?どうもそうではないらしい
テストステロンとは、男性ホルモンの代表であり、筋肉質な体型や骨格など「男性らしさ」を構成するために重要な性ホルモンです。よく言われるのが、筋肉や骨の強化、体毛の成長、性機能の維持などです。また、髪の毛や体毛の成長にも作用するといわれており、薄毛よりもむしろ髪の成長に必要なホルモンであるといえるのではないでしょうか?テストステロンの分泌量が増えれば、それだけ育毛効果を高められると考えられます。
しかし、残念ながら、われわれ40代以降は、加齢によりテストステロンが減少し、性行動、体型、精神面、そして薄毛への変化がでてきます。それを補うためにより強力な別の男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)がつくられてしまいます。
余談ですが、
テストステロンは筋肉のもとになりタンパク質合成を促して筋肉量を保ちますが、テストステロンが減ると筋肉が落ち、代謝が減る。そして、余った分は体脂肪として溜まる。中年太りとなります。
体脂肪が内臓まわりに溜まりすぎて太る内臓脂肪型肥満になると、血圧や血糖値を上げたり、血中の脂質代謝を乱したりする悪玉物質が分泌されるようになる。行き着く先は、メタボリックシンドローム。メタボもまた動脈硬化のリスクで、心臓病や脳卒中を招いて寿命を縮めたりもします。(雑誌:ターザンより)
DHT(ジヒドロテストステロン)とは?
前述のように、加齢によりテストステロンが減少し、別の男性ホルモンであるDHTが増えると書きました。
テストステロンと5αリダクターゼが結びつくことで別の男性ホルモン=DHTが増加します。DHTは男性ホルモンの一種で、年齢によってその役割が異なります。頭頂部と前頭部には5αリダクターゼが多く存在しているため頭頂部や生え際の抜け毛が多くなるという構造です。
薄毛の原因のDHTですが、胎児期には男性器の発達、その後、声変わりやひげの成長などの役割と成長期までは男性らしい身体づくりを促進しますが、発育がある程度落ち着くと今度は男性にとって嬉しくないはたらきをします。
「テストステロンが多い=はげる」は誤解、「DHTが多い=はげる」は正解
AGA治療は、DHT(ジヒドロテストステロン)を制御することと、5-α還元酵素の活動を阻止することで、抜け毛の発生を抑え、発毛へとつなげることが可能になります。
AGAの直接の原因は、テストステロンが5αリダクターゼという酵素で転換されたDHTであること。このDHT毛根の細胞に作用し、生え替わりの周期であるヘアサイクルを短くする。結果、未熟で細く短い毛が増えるので、頭髪は薄くなるわけです。
AGAを発症する人の多くは40代以降です。そのため、20代・30代の頭頂部の薄毛はストレスによる影響が大きいと考えられます。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版|日本皮膚科学会ガイドライン
精巣や副腎で生合成され分泌されたテストステロン(男性ホルモン)は、血液を介して皮脂腺、毛包、前立腺などに移行した後、各組織に存在する代謝酵素であるテストステロン5α−リダクターゼにより還元され、より活性なジヒドロテストステロン(DHT)へと変換される。各組織で生成したDHTは、皮脂腺や毛包では皮脂の分泌を促進することが知られている。一方、男性型脱毛症などの疾患では、男性ホルモンによる作用がその発症原因あるいは憎悪因子とされており、これらはDHTの異常産生に起因するものと考えられている。従って、これらの疾患の治療薬としては、テストステロン5α−リダクターゼ阻害剤を含む抗男性ホルモン剤が広く用いられている。(略)しかしながら、これら従来の抗男性ホルモン剤、特にステロイド剤は、その強力なホルモン様作用による好ましくない副作用を有しており、安全性に問題があった(特許公報(B2)_テストステロン5α−リダクターゼ阻害剤 出願番号:2001166636)
DHT(ジヒドロテストステロン)を減らす・抑える
生え際や頭頂部の薄毛は、AGA特有の薄毛の症状です。AGAを発症している人は、体内のジヒドロテストステロンが多い可能性があります。
①AGA治療を受ける
②運動をする(汗や尿から排出する)
③禁煙する
髪は毛根でつくられる
髪は、地肌から出ている部分を毛幹、地肌の中にある部分を毛根と呼びます。
毛根の一番奥の毛球で、髪の元となる毛母細胞が、毛乳頭からの指示で、分裂・増殖し、各部位に分化しさらに角化したものが毛髪です。
毛髪(毛幹)は死んだ細胞ですが、毛母細胞が活発に分裂・増殖することによって押し出されるように伸びていきます。1年間に10cm以上、長いものは6年以上伸び続けます。毛根は胎児のときにつくられ、その数は生まれてから基本的に一生変わりません。(KAO)
AGA治療薬である3種類
プロペシア(フィナステリド)
プロペシアは症状の進行を防ぎながら、ヘアサイクルを元に戻していく薬
DHTはテストステロンの30倍もの活性がある物質ともいわれています。テストステロンが減ると、それを補おうと酵素で転換されるDHTが増えるため、AGAが起こりやすくなるのです。
AGA治療薬である《プロペシア(成分名フィナステリド)》は、テストステロンからDHTを合成する酵素の働きをブロック。ヘアサイクルを正常化して太い頭髪を増やす。
成人男性にとって、DHTは脱毛や前立腺肥大などを引き起こす「悪玉」男性ホルモンと言えそうですが、近年登場したフィナステリドは、DHTの産生を抑えるので、併用することで「はげ」や前立腺肥大を心配することなくテストステロンを補充できるようになることが期待されます。
プロぺシアは10年以上使用すると効かなくなる?
プロペシアの服用を1年以上に渡って継続した場合、およそ98%に現状維持もしくは発毛効果がみられたそうです。プロペシアだけを服用していると、徐々に効果が感じられなくなってくることも事実だそうです。
事実私は、フィナステリド(プロペシア)*2:半年間で産毛が生え、1年で髪がからむくらいぼうぼうにはえましたが(くせ毛なのでからみます)、7-8年経ったら髪が薄くなってしまいました。
プロペシアは、
発毛促進薬ではない。
現状を維持する目的
毛母細胞が多く残っていると、プロペシアによる治療の効果が現れやすいと考えられているようです。
デュタステリド(ザガーロ)
デュタステリド(ザガーロ)のほうは症状が悪化しないようにしながら薄毛の症状を改善していくシステム
「フィナステリドを有効成分とするプロペシア」に次ぐ第二のAGA治療薬、AGAの原因物質であるDHTの生成に必要な5α還元酵素のⅠ型しか阻害しないフィナステリド(プロペシア)に対しザガーロはⅠ型とⅡ型というものがあるらしく、両方を阻害することで、よりDHTの生成の抑制が強く、治験で増毛本数が1.6倍という結果があることから効果の期待度の高さでも注目されているようです。
外用薬のミノキシジルを併用する場合があります。ミノキシジルは、市販の発毛剤にも含まれていることの多い成分です。ミノキシジルには血流や毛頭細胞の働きをよくする効果があります。
私は、ザガーロを飲むことで初回3か月でぼうぼう生えてきましたが、6か月以降は普通に戻りました。従って、塗り型(外用薬)のミノキシジルを並行して使いましたが、服用型のミノキシジルの方が効果が見えやすかったです。
「ザガーロ」と「プロペシア」との比較
ザガーロは、プロペシアよりもAGAに対しては優れた効果を持っています。
ザガーロと、プロペシア投与の約半年後、AGAの原因のひとつ「DHT(ジヒドロテストステロン)」濃度比較試験結果。
ザガーロを処方された患者は、プロペシアを処方された患者の約1.6倍の「頭頂部の毛髪の数」「毛髪の太さ」「硬毛の本数」を持ってたということです。要するにザガーロのほうがプロペシアよりもDHTをより阻害していたということです。
ザガーロの成分デュタステリドの効果は?フィナステリドとの違い、副作用は?AGA男性型脱毛症治療薬 | ベアAGAクリニック新宿院
プロペシアやザガーロの副作用
男性機能に関する症状
抑うつ
肝臓の機能に関する症状
まとめ
・AGAの原因は、「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素で、この酵素が「テストステロン」というホルモンと結びつくことで、「DHT(ジビドロテストステロン)」というホルモンに変換します。
・プロペシアは、AGAの症状の進行を抑える働きを、ザガーロはAGAの症状を改善させるための働きをします。
・デュタステリドは、「なるべく早く治療したい」「フィナステリドで効果があまり感じられない」「症状が重い」「生え際に症状が出ている」といった場合に効果的だと考えられます。
・プロペシアやザガーロ(デュタステリド)に起こりうる副作用があります。
次回は、AGAの進行を抑制する治療薬、プロペシア・ザガーロが、肝臓に負担をかけてしまうと言われていますが、その解決方法について自分の健康診断結果をもとに説明したいと思います。